作品を最大限楽しむ為のPOINTを解説!
この記事を読むと、
・映画『クリード3』を映画館で観るべきなのか分かります!
・ロッキーシリーズを簡単におさらいする事でより作品が面白くなります!
シルベスター・スタローンの代表作で、ボクシング映画の名作であり、大好きな作品『ロッキー』!
次々と現れる強敵との闘いに備える中で、ロッキーの中のくすぶっていた怒りが放出されるような感情の描き方がすごく良くて、観る僕らの気持ちに熱意と感動を与えてくれる作品です!
シリーズは、かつてはライバルであり、親友だったアポロの息子を主人公とした『クリード』として始動し、これがその第3弾になります。
楽しみな作品だったので、早速、IMAXで鑑賞してきました。
作品情報
制作国:アメリカ 上映時間:116分 ジャンル:アクション/ヒューマンドラマ 公開:2023年
『ロッキー』シリーズを継承したボクシング映画『クリード』のシリーズ第3弾。マイケル・B・ジョーダンが前2作に続いて主演を務め、本作では自ら長編初メガホンをとった!
クリードの幼なじみで最強の敵となるデイムを『アントマン&ワスプ クアントマニア』のジョナサン・メジャース、クリードの妻ビアンカを前2作に続いてテッサ・トンプソンが演じる!
『クリード チャンプを継ぐ男』では、ロッキーからボクシングのイロハを学び、『クリード 炎の宿敵』では、父をリングで殺した男の息子と親子2世代に渡る因縁との決着を描いた。
今作では、クリードの前に、刑務所生活を強いられていた幼なじみデイムが現れる。実は、クリードには家族同然の仲間を宿敵に変える“誰にも言えない過ち”があった…という過去を紐解く話となっている!
この作品は、全米公開後、『ロッキー』&『クリード』サーガ史上最高の興行収入記録を更新し、米批評サイト『Rotten Tomatoes』の観客スコアは96%を記録している!
あらすじ
かつてロッキーが死闘を繰り広げた親友アポロの息子アドニス・クリード。ロッキーの魂を引き継ぎ世界チャンピオンとなった彼の前に、刑務所から出所した幼なじみのデイムが現れる。2人はかつて家族同然の仲間であったが、デイムはクリードの少年時代のある過ちによって18年間の服役を強いられ、復讐心に燃えていた。クリードは封印してきた自らの過去に決着をつけるべく、デイムとの戦いに向けて猛トレーニングを開始する。(映画.COMより引用)
映画『クリード過去の逆襲』予告動画
『クリード過去の逆襲』をより楽しむために!
映画館推奨率/リピート率
映画館推奨率は、90 %です!
『ロッキー』シリーズ、『クリード』シリーズを好きで観てきた人ほど推奨率は高くなります!
内容的には初見で観ても十分に楽しめるものになっていましたが、それだけでは勿体ないのがこのシリーズ。強敵に立ち向かう熱意とその過程に胸に秘めた怒りを爆発させ放出する感情表現が最高なシリーズで、過去との因縁が、より気持ちを盛り上げてくれる作品です。なので、映画館で一緒に感情を爆発させるのにピッタリな作品だと思います!
特に今作は、初監督を務めたマイケル・B・ジョーダンが様々な監督さんや日本のアニメから影響を受けながらアクションシーンを工夫したと話している作品でもあり、迫力あるボクシングシーンは、大画面との相性が抜群だと思います。
過去作鑑賞なしの場合の映画館推奨率は、60%くらいでしょうか。ぜひね、過去作をおさらいしてから映画館に行くのがおススメです!
リピート率は、60 %です!
2回目として映画館に足を運ぶくらいのものは感じなかったですね。ただ、配信されたら確実にリピートしたい作品ではありました。
配信された時期に、特典映像とかメイキング映像とかをプラスして、シリーズ1作目から再度観なおしてみたいなって思います!
作品にまつわる小話
初監督を務めたマイケル・B・ジョーダンを支えたのは?
『ロッキー』で主演を務めたシルベスター・スタローンも、『ロッキー』シリーズ第2弾から監督を務めている。マイケル・B・ジョーダンもスタローンと同様に今作で初監督を務めた。
YouTubeでも観れる特別映像でマイケル・B・ジョーダンは、「ノウハウを授けてくれる監督たちがいた。デンゼル・ワシントン、スティーブン・ケイプル・Jr(クリード炎の宿敵)、ライアン・クーグラー(ブラックパンサー)など経験豊富な監督ばかりだ」と監督たちに感謝するとコメント!
監督が影響を受けたのは日本のあのアニメ…
ジョーダンは『NARUTO』『はじめの一歩』『ドラゴンボール』など日本アニメやマンガからも大きな影響を受けアクションシーンに反映したとコメント!
役柄やストーリーの本質に忠実な演技をするのも楽しかったけど、独創的なシーンを考え、進化させることにもやりがいを感じたとコメントし、日本アニメをこよなく愛するマイケル・B・ジョーダンが影響を受けたというアクションシーンは見どころになるだろう。
↓↓特別映像のリンクも貼っておきますね!
シルベスター・スタローンが出演しなかった理由は?
大ヒットシリーズ第3弾『クリード 過去の逆襲』は、全米興行収入1位でデビューを飾ったが、ファンの間はスタローン演じるロッキーの不在が話題になっている。
理由は2つあるようで、その1つは方向性らしい!「私はもっとセンチメンタルな人間なんだ」とスタローンは説明。「主人公がボコボコにされるのは好きですが、あのような暗い空間には行ってほしくなかった。人間にはすでに十分な闇が備わっていると思うので」とコメント!
もう1つが『ロッキー』シリーズの権利を持つプロデューサーとの対立があるとの事。売れない俳優時代に権利を売ってしまったスタローンは、シリーズの始まりの脚本も自身で書いており、シリーズが自分が描いていたものと違ってきている事と、様々なスピンオフ企画が報道され、『ロッキー』が強欲のために搾取されることを決して望んでいなかった」とコメントしている!
この2つが『クリード 過去の逆襲』に出演を見送った理由だと報道されている。
ネタバレなし感想
やはり『ロッキー』から始まったこのシリーズが大好きだなって思えた作品でした。
でも、同時にシルベスタースタローン演じるロッキー不在は、物足りなさも感じるし、寂しくもありましたねー。
『クリード チャンプを継ぐ男』では、ロッキーからボクシングのイロハを学び、偉大な父親、そして亡き父親の影から脱却し、自分自身を証明した。
『クリード 炎の宿敵』では、父をリングで殺した男の息子と親子2世代に渡る因縁との決着を描く。
そして、今作『クリード 過去の逆襲』では、クリードの前に、刑務所生活を強いられていた幼なじみデイムが現れる。実は、クリードには家族同然の仲間を宿敵に変える“誰にも言えない過ち”があった…という過去を紐解く話になっている!
もうね、人間ドラマが熱い!
そして、ボクシングシーンが更に熱い!
誰にも忘れたい過去がある。そういう過去に向き合ってこそ見える景色もあると思うが、大抵は、言葉でいう程簡単な事ではない。
幼馴染のデイムと過去の真相に迫る…、
過去に向き合うという話は、シリーズの中では初めて描かれている。
これまでは、目の前に現れた強敵に対して、自身の怒りや感情を爆発させ前に突き進む姿が、観る側に感動を与えたが、今作は、過去に向かって突き進む姿に共感を覚える。
自分の大事な存在だからこそ、人は苦しんでしまうものなんだと、主人公を観ていると胸が苦しくなったし、そこから立ち上がりトレーニングを再開するシーンは胸が熱くなった。
ラストに描かれる家族の姿とデイムとの会話シーンのクリアに透き通ったような空気感は、これまでよりも険しい道に突き進んだ主人公に心が震わされたからだろう。
忘れたい過去、伏せたかった過去に向き合った人だけに見える景色を主人公と共に、観る側にも見せてくれるのが、この作品の素晴らしい見どころPOINTなのかもしれません。
これで、クリードシリーズは、完結と言われていますが、また、復活しても応援したい作品です。
ネタバレあり感想
いやぁ、クリード 過去の逆襲をご覧になった皆さん、どうでしたか?
僕は、シルベスタースタローン演じるロッキー不在の影響が思っていたより大きかったなぁって印象が結構強く感じましたねー!
ロッキーの変わりに妻であるビアンカや母親との関わりの中で、過去に向き合っていくという過程をたどっていく訳なんですが、やはりロッキーが居た方がより効果的に導けていたんじゃないかと感じましたね。でも、もうロッキーは居ないし、そこには触れないとしてこの作品の好きだった演出がいくつかありましたので、紹介したいと思います。
好きだったシーン①
昔の幼馴染であるデイムが引退した主人公の前に現れてから、過去に閉まっていた感情に悩んでいる様子の主人公に対して「あなたを理解したい」と寄り添うシーンです。
このシーンは、主人公に再び心を開かせ、再びリングへの後押しする決定的な場面になるんですが、ここで吐き出す妻ビアンカの心情が良かったです。
ビアンカは、進行性の難聴でいずれ聞えなくなる耳に対して覚悟を持ち、歌手としての自分の道を諦め、誰かの為に音楽を作りプロデュースする仕事をしていた。表面的には、既に覚悟を決め、今の仕事に向き合えている様に見えるんですが、昔の幼馴染であるデイムが現れてから、過去に閉まっていた感情に悩んでいる様子の主人公に私も本当は歌いたいと本音を吐き出すわけです。
音楽プロデューサーとしての立場と本音の狭間で強い葛藤があったけど、それを受け入れ、乗り越える事が出来た事を話す姿を見て、主人公の過去に閉まった感情が解き放たれる。
そこがね、僕の好きなシーンでした。
人生には、誰にも話したくない過去があるのが普通。
そういうデリケートな部分を素直に話せる夫婦関係…そこに憧れも感じたし、そんな夫婦関係を見習いたいなと思いましたね。
そして、主人公を導く重要なポジションとしてロッキー以外には妻であるビアンカ以外に居なく、ロッキー不在の穴埋めをうまくやってくれたという好印象も感じました。
好きだったシーン②
そして、次に好きだったシーンが、母が亡くなるシーンですね。
亡くなる間際に息子である主人公を夫であるアポロだと思い、早く愛する人を亡くしてしまいずっと悲しさの中、生きてきた事。リングに上がる夫を止める事が出来なかった事。
その悲しさの人生の中でも強く生きて行けたのは、主人公であるアドニスの存在があった事。
母が抱える過去に秘めた後悔を吐き出すシーンには、涙が出ちゃいましたね。
まとめ
ロッキー不在の中、過去に閉まった感情に悩む主人公を再びリングへ向かわせる役割として鍵になったのは、妻であるビアンカと母の存在でした。
自身の中にある過去への感情を吐き出す事で、主人公の心の内を引き出す事に繋がっていて、その点は凄く感情移入出来る場面でもあり、見どころなPOINTだと思いました。
アクションシーンもやはり見どころなのは、間違いないのですが、それ以外の人間ドラマ…
そこに魅力があるのもこの作品の良さの1つだと思う。
過去に閉まった感情に向き合い、先に進んだ景色は、向き合ったその人にしか見えないと思います。この作品は、その景色を主人公らと共に、観る側の僕らにも一緒に見せてくれる作品です。
ぜひね、『ロッキー』シリーズ、『クリード』シリーズをおさらいしてから楽しんで欲しい作品です。
気になる作品の点数は?
10点中/ 8 点です!
最後に