映画.comより引用
あなたはこの世に未練は無いですか?
作品情報😀
作品名 | the parades パレ―ド |
制作国 | 日本 |
配信日 | 2024年2月29日 |
上映時間 | 132分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
映画サイト評価 | ◎映画.com: ◎Filmarks: |
あらすじ📒
キャラクター紹介
◎美奈子(長澤まさみ):津波によって亡くなったテレビ局で記者をしているシングルマザー。離れ離れになってしまった息子を探している。はじめは、自分が亡くなったという事が信じれない様子だったが、周りと関わる事で少しずつ…
◎アキラ(坂口健太郎):この世界に来た時からの仲間たちの日々を書き留めている。
◎勝利(横浜流星):元ヤクザ。生前付き合っていた恋人に会いたいと想っている。
◎かおり(寺島しのぶ):世話焼き。家族を残したまま亡くなった事で未練あり。娘が出産するまでは見守りたいと思っている。
◎田中さん(田中哲司):元銀行マンで案内人的な存在!
◎マイケル(リリーフランキー):自称映画監督。
◎ナナ(森七菜):いじめによって自殺してしまった学生。
◎ (Wikipediaより抜粋)
『パレード』予告動画🎬
✔『パレード』観る前に気になるCHECK POINT👍
作品の口コミ紹介!
信じるか信じないか、は別として、信じることは大切だよなぁ。
リリーフランキーがいい味だしてます。
それにしても横浜流星カッコよすぎんか!
ネタバレ無し感想📒✨
いやぁ、これね、結構良かったですね!
大号泣というよりは、じんわり泣けるタイプの作品でね、テーマとして扱われている『亡くなってしまった人目線の物語』が新しくて、鑑賞後も自分の周りに置き換えて考えるきっかけを貰える作品でした!
主人公は、おそらく地震による津波によって亡くなってしまったシングルマザー。
離れ離れになってしまった息子を探している。息子は生きているのか?
はじめは、亡くなってしまい生前の世界に未練が残る人が集まる世界や自身が亡くなってしまった事を信じられずに居たが、その世界で同じように未練を抱える人たちと関わる事で変わっていく…
こうゆう亡くなった世界を描く作品の多くは、亡くなった者同士で死を分かち、その後の展開としては、この世に残された家族や大切な人の哀しみや葛藤が描かれていくと思います。
残された者が失った哀しみから少しずつ前を向いて進んでいく様子を描くのが中心になるので、亡くなった者が残された者に対してどういう想いがあるのか…は、なかなか描かれない。
伝えたいけど、伝える事が出来ない。だって、亡くなっているから。
そんな想いを汲み取って描いているのが、今作の特徴であり、良かった点でもある。
エピソード的には、主人公である長澤まさみさん、坂口健太郎さん、横浜流星さん、リリーフランキーさん、寺島しのぶさん、森七菜さんの演じる役柄にフォーカスしながら描かれる。
この豪華キャストで描かれている点も良さの1つですね!
この世に残した想いも豪華キャスト、様々な世代で描いている事から誰にでも心に刺さるエピソードが見つかるはずだし、そういうエピソードが見つかれば自分がもし今、亡くなってしまったら…残された大切な者へどういう想いがあるか?を自然と考えてしまいます。
僕は世代的に、横浜流星さんのエピソードが単純に刺さりましたね!
生前ヤクザだった横浜流星さん演じる勝利は、遺してきた彼女が未練となっており、ずっと探していた。
やっと見つけた彼女には、新しい恋人が居て…
ここで勝利は、前に進めている彼女に対して安心を表す言葉を発するんですが、その表現力もすごく良くて😭!
安心しているのは本心だと思いますが、自分が居ない世界で前に進んでいるって寂しさもあると思うんですよ!
震えながらに吐き出した強がりのセリフにも感じて、すごく共感でした!
横浜流星さんはどんどん演技力が際立っている印象があり、今後にも注目するべく俳優だなって感じます。
で、このエピソードの良かった点は、もう一つ。
遺された側も葛藤を抱えているという点を描いていた所ですね。
前を向こうと新しい恋人と生活している訳ですが、1人になると勝利との思い出の写真を見てしまったり…
恋人に両親に紹介したいと言われ、笑顔で返事をするが、自身の心はまだ展開についていけていなくて…でも、進まなきゃ自分がダメになる気がして…
深川麻衣さんの演技にも感情に訴えるものがあって、このエピソードは特に刺さって印象に残っていますね~!
他の登場人物にもそれぞれ未練を抱え、その先に進めない理由がエピソードとして描かれ、鑑賞している側にも必ず刺さるものが得られる作りになっているので、ぜひね、どのエピソードが心に響くのか感じながら鑑賞して観て欲しいですね!
そして、最後に書きたいのが、エンディング曲ですね!
RADWIMPSの野田洋次郎さんが作曲した『なみしぐさ』がラストに流れるんですが、これがね、余韻を盛り上げてくれるし、曲が流れる事で作品が綺麗に完結するようにも感じる。
それくらいに作品のテーマと歌詞がマッチしていて良かったですね~。
野田洋次郎さんの耳に残るキャッチ―な言葉使いや歌詞が特に好きで、直接的な言葉だけじゃなく、間接的に表現する事で想いを伝える天才だと個人的には想っている!
有名な歌詞で『愛にできることはまだあるかい』がありますが、これを『今でも愛しているよ』と直接表現するよりもどれほど君を想っているかを感じられ、心にグッと来るんですよね。
今作でもまさにそれが良く本編とマッチしていて最高でした!
エンディング曲も含めて鑑賞してもらえたら嬉しいですね😣✨